国内のVPSサービスを、主にディスク容量とinode数の面からコスト調査してみた
対象はさくらVPS、カゴヤVPS、DTIのServersMan@VPSです
サービス名 | プラン | 仮想化タイプ | 月額(税込,年契約) | 容量(kB) | inode数 | 容量単価(円/GB) | inode単価(円/1万inode) | 容量(kB)/inode |
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さくらVPS | 1G | KVM | 924 | 100,893,076 | 6,414,336 | 9.60 | 1.44 | 15.73 |
さくらVPS | 2G | KVM | 1,396 | 204,105,516 | 12,967,936 | 7.17 | 1.08 | 15.74 |
カゴヤVPS | タイプA | OpenVZ | 864 | 209,715,200 | 3,904,333 | 4.32 | 2.21 | 53.71 |
カゴヤVPS | タイプB | OpenVZ | 1,728 | 419,430,400 | 7,808,667 | 4.32 | 2.21 | 53.71 |
カゴヤVPS | タイプC | OpenVZ | 3,456 | 838,860,800 | 15,493,388 | 4.32 | 2.23 | 54.14 |
ServersMan@VPS | Entry | OpenVZ | 504 | 52,428,800 | 3,000,000 | 10.09 | 1.68 | 17.48 |
ServersMan@VPS | Standard | OpenVZ | 1,009 | 104,857,600 | 6,000,000 | 10.09 | 1.68 | 17.48 |
ServersMan@VPS | Pro | OpenVZ | 2,037 | 209,715,200 | 12,000,000 | 10.18 | 1.70 | 17.48 |
※2014/10/10時点
※グレーアウト部分は予測値
考察
- 単純に容量が欲しい場合はカゴヤVPSがGB単価4.32円/月と大変優秀、1ファイルが大きいコンテンツ(画像や動画)を置くには良さげ
- しかし小さいファイルを沢山置くような必要がある場合、inode単価でみると一番悪い
- 1ファイルが50kB以下の場合、ディスク容量を使いきる前にinodeを使い切る計算
- さくらVPSの2Gプランであればinode単価が一番安く、15kB以上であればディスクをフルに使える
VPSのディスクのサイジングを考える場合、容量だけではなくinodeにも注意する必要がある。
さくらVPSの特徴
- 長所 : 一番直感的に使える普通のLinuxマシン
- 長所 : 国内3箇所のリージョンから選べる
- 長所 : 同一リージョン内のVPS同士でローカルネットワークが組める(eth0はグローバルIP、eth1,eth2はローカルNWとして好きに使える)
- 短所 : 後からのスケールアップが不可能(したけりゃさくらクラウド使えって事なんだろうけど)
kagoya vpsの特徴
- 長所 : インスタンスのスケールアップ・ダウン(CPUコア数、メモリー容量、ディスク容量)をダウンタイム無しでできる
- 長所 : 料金が1日単位
- 短所 : OpenVSなのでちょっと特殊なこと(カーネルモジュール追加等)は何もできない
- 短所 : ファイルシステム関係も何もいじれない
- 短所 : fuseやloopマウント等も不可
DTI VPSの特徴
- 長所 : 1インスタンス単価が最安
- 短所 : OpenVZなのでkagoyaの短所と基本的に一緒
ちなみにOpenVZなカゴヤVPSで何とかinodeを増やそうと、ファイルをext4でフォーマットしてmount -o loopしようとしましたが、loopデバイスの使用が制限されていて(?)実現できませんでした。 同じ理由でFUSEデバイスも制限されていて、そちらのアプローチもムリでした。
まだ試していませんが、恐らくさくらVPSであれば上記の手法が使えるのではと思っています。 #そのうちやる
結論
結局さくらVPS最強。